
命がけの挑戦から始まった
マルショウの原点
マルショウの歴史は、創業者が戦時中に北海道で魚を買い付けたことから始まります。
当時は物資も食料も乏しく、人々の暮らしは日々の糧を得ることさえ容易ではありませんでした。
そんな中、創業者は「清水の人々の食卓に少しでも笑顔を届けたい」という一心で、極寒の海へと身を投じました。
北海道の港で買い付けた大量の魚を、限られた輸送手段と厳しい情勢の中で清水まで運びきるのは、まさに命懸けの挑戦でした。
何日もかけて戻ってきたその姿を、清水で待つ人々は涙を浮かべて迎えたといいます。
やがてその魚は街の食卓に並び、戦時下で沈みがちだった町に小さな活気と希望をもたらしました。
その出来事をきっかけに、地域の人々のあいだに「マルショウさんなら間違いない」「あの人の魚は信頼できる」という評判が広がっていきました。
どんなに厳しい状況でも約束を守り、誠実に行動する――その精神が、のちに“マルショウ”という名前に込められる「信頼」の原点となったのです。

挑戦と工夫の創成期
創業当初は冷凍技術がなく、魚の仕入れは天候や漁獲量に左右されていました。
魚が手に入らない時期には木箱の製造を行うなど、柔軟な工夫で商いを続けてきました。
1960年代に冷凍技術が普及すると、大手商社との取引が始まり、事業は大きく拡大。
その後、商社の担当者が独立した際には「一緒に挑戦しよう」と手を取り合い、
新しい会社の立ち上げを支援するなど、築かれた信頼の輪が広がっていきました。

未来へ 信頼とともに
マルショウは、いつの時代も「人とのご縁」を何よりの財産として歩んできました。
魚を扱う商いは、海の恵み、漁師の努力、運ぶ人の技、そして食卓で味わうお客様――多くの人々の想いが重なってはじめて成り立つものです。
そのひとつひとつのつながりに感謝し、誠実に向き合うことが、私たちの変わらぬ信条です。
時代が移り、物流や冷凍技術、情報の伝わり方が大きく変化しても、マルショウはその変化を恐れず、常に新しい挑戦を続けてきました。
お客様の期待を超える品質を追求し、パートナー企業と手を携えて新しい市場を切り拓く。
「守るべき伝統」と「変えるべき未来」を見極めながら、次の時代にふさわしい水産の姿を模索し続けています。
そしてこれからも、創業の精神を胸に、「信頼」という言葉を礎として歩み続けます。
どんな時代にあっても、人と人との結びつきを大切にし、共に笑い、共に成長しながら、海と食を通じて社会に新たな価値を届けてまいります。
マルショウの挑戦は、これからもお客様とともに――未来へと続いていきます。
